これってネタばれですか?

寝る猫


18世紀末、世はルイジ・ガルバーニが行った「蛙の脚の実験」による電気と生体の関係で盛り上がっていた。
静電で脊髄や神経を刺激すると実験用の蛙の脚は激しく痙攣し、生命の根元に電気が関与しているかもしれないと言った論文も出回った。
ハンガリーの宮廷詩人の妻メアリは夫の仕事に敬意を払ってはいたが、常々自分でも何か文筆をしてみたいと考えていた。幸い、メアリの家は夫が宮廷に覚えも良く裕福な家庭であったし、夫の生業である詩は書かないという約束で夫はこれを認める。
ここに「妻の自己満足を認める夫」「たかが女の手遊び」といった気持ちがあったことは想像するまでもない。
メアリが書きたかったのは物語、それもロマンスを含んだ悲恋物語。そこに味付けとしてちょっとだけ最新の科学を混ぜて・・・


しかし、このメアリの書いた物語が21世紀の今になっても重版を続けられているのに対し、夫の詩はほとんど話題にのぼる事はない。


ここまで書いたら友人に「バレバレだよ。」と言われた。(´・ω・`)