深夜映画の魔力

何故、深夜にやっている映画ってどうでも良いストーリーにキャストなのに、最後まで観てしまうんでしょうね。
翌日仕事が辛くなる事が解っている程、この傾向が強いようです。昨夜もやってしまいました。
観ていたのは日テレ系深夜映画「映画楽園」AM1:50〜3:50ぐらいかな?
作品は「チアーズ!」(BRING IT ON)2000年アメリカ映画

カリフォルニアのアッパーな住宅地にあるランチョ・カルネ・ハイスクールでは、チアリーディング・チーム“トロス”がここ数年チアリーディング全国選手権大会で無敵の強さを誇っていた。ところが連続優勝を狙おうと大ハリキリの新キャプテン、トーランス(キルステン・ダンスト)は、転校生ミッシー(エリザ・ドゥシュク)からチーム伝統の振り付けが、大会出場経験のない“クロヴァース”のオリジナル振り付けの盗作で、しかも前キャプテンが承知の上で改作していたと聞かされ愕然とする。
 その上、メンバー同士の確執や恋のトラブルと悩みがつきないトーランスだが、全国大会は刻一刻と迫っていた…。

ええ、単なる青春スポ根コメディですよ。寝よう寝ようと思いながらも、じっくり2時間観てしまいましたよ。
何が悔しいって、この映画、全然面白くないんですよ。キルステン・ダンストスパイダーマンのヒロインを演じてちょっと有名女優の仲間入りをしてますが、根本的にはあまり美人じゃないし、エリザ・ドゥシュクはちょっと好みだったりしますが、見どころが無いんですよ。
脳天気なチアの姿を「元気で可愛い」とか評する事のできる人や、アイドル系の邦画とかに慣れている方のご意見は違ったものになるのでしょうが、私の見終わった時の感想は「無駄な時間の使い方をしてしまった」でした。


いや見方を変えて、最後まで見せられてしまったのだから私の負けって事でも良いです。(笑)
この無駄だと解っている時間を過ごさせてしまう魔力が深夜映画にはあるのです。
なんとなくチャンネルを変えたら字幕で洋画がやっていて、これは何の映画だろうと観ているうちに新聞が配達されてしまう罠。ボォ〜っと観ていて、ハッと気がつくと家族が脇に立って何時だと思ってるのと怒っている罠。そして、最後まで観てしまったにも関わらず映画のタイトルが解らない事がある罠。
深夜映画は罠がいっぱいです。
こんな様々な罠を乗り越えて人は大人になっていくのですね。


正直に言うと…
「チアーズ」結構面白かったかもしれない。深夜に観てるって事でどうでも良い事が3割増しの面白さになってしまうのですが、真面目に考えると映画内のチアパフォーマンス等は結構本気でしたよ。コメディ部分はいただけませんが、台詞回し、カット割り等退屈せずに観る事ができます。
しかも後で気が付いた事ですが、製作総指揮がアーミアン・バーンスタイン
この人、ワン・フロム・ザ・ハートやザ・ハリケーンの脚本を書いた人。13デイズにも制作で名を連ねていますね。それから、これも後で気づいた事ですが、オープニングのダンスシーンが2001年のMTVムービー・アウォードを受賞してました。
青春スポ根コメディな映画の何が悪いものか。元気、爽やか、はつらつ、そして笑い。
キルステン・ダンストがちょっと老け顔な事以外は、楽しく観る事ができましたよ。


しかし、このせいで今日遅刻したのは内緒(笑)