初心者向けビリヤード上達の為の心構え

あなたの上達具合や、その日の調子はキューを握る前に80%は決まっていると言っても過言ではない。
その元となるのは、普段の練習に対する時間の使い方や、練習時の精神性である事も自明である。
プレー時間を惰性で過ごさないように、6つのチェックをしてみよう。

  • Cheak 1 気持ちを作ってから玉突きに向かう。

ビリヤードが上手くなりたいのならば、今持っている技術やレベルに関係なく、気持ちを作ってからビリヤード場に入りましょう。前向きで元気な状態。これこそが伸びる為の最低条件です。
あなたが思うよりも精神状態や体調に左右されるスポーツです。悪いイメージを持っている時や乗っていない時は、いっその事「突かない」という判断も大事です。精神的に後ろ向きな時にいくら厳しい練習をしても身には付きません。
「突く」からには「よしっ、やるぞ!」と言った気持ちで扉をくぐりましょう。

  • Cheak 2 上達の意欲を持続させる。

楽しみたい。だからこそ上手くなりたい。始まりはどちらでも構いません。しかし、上達の為には「上達の意欲」を持ち続ける事が大切です。上級者の方々が上手いのは、いつの間にか上手くなったのではありません。「上達したい」という気持ちを持って練習したからこそ、今、上級者と呼ばれているのです。
そして、その気持ちの持続には「目標」が必要です。「○○さんに勝ちたい」「ハウストーナメントで勝ちたい」と言った身近な目標で構いません。是非それを公言しましょう。気持ちだけでなく、言葉にも後押ししてもらえます。

  • Cheak 3 「上手くなりたい!」は表に出そう。

憧れの上級者に教えて貰いたい。「でも、まだ下手だから…」と後込みしてしまう人がいる。これは勿体ない。上手い人と一緒に突くチャンスがあったら、積極的にお願いして、ドンドンその技術を吸収しましょう。もちろん最初は解らない事も沢山あるし、説明して貰えても出来るようになるまでには時間がかかります。でも、すぐに出来なくて当たり前だし、恥ずかしい事などありません。「上手くなりたい!」と思って、それを表に出している人には、みんな親切に教えてくれます。「上手くなってから」ではなく「上手くなりたい!」を前面に出しましょう。

  • Cheak 4 よい練習環境は自分が作る。

「勝負命!」といった考え方も良いでしょう。が、ビリヤードを介したコミュニケーションは様々な形があり、決してこれが正解と言うモノはありません。でも、少なくともプレイヤーとして人間的に尊敬できる人がいるならば、その人の言葉や振る舞いを良く観察してみるのが良いでしょう。球の技術以外にも吸収できる事は多いはずです。そして周りの人間関係を広げて行くことで、教えてもらうチャンスやその技術を目にする機会も増えていきます。会話が苦手でも、本気でモノを考えている人の傍には自然とそういう人が集まっていくものです。

  • Cheak 5 スランプは必ず来るもの、後退はしない。

上手くなったと思ったらまた後戻り。上達への過程にはこの繰り返しがあり、どんなレベルに達しようとも悩みは尽きません。そんな時には「イメージアップ」をお勧めします。店内で上手い人のキュー出しを見たり、DVD等でトッププロのプレーを鑑賞するのも良いでしょう。また、自分の楽しいと思える事で気分転換も効果があります。
考え方によっては、調子が悪い時こそがレベルアップのチャンス。ここで良いときと悪いときの差を見つける事ができれば、飛躍的に上達する事ができます。ほとんどの不調の原因はその「イメージ」にある事が多いようです。

  • Cheak 6 ふてくされない、ひがまない。

時に大きく運が左右するスポーツだからこそ、ツイていないからと言ってふてくされたり、ひがんだりするのは大きなマイナスとなります。簡単なミスをした、相手の言動やプレーが癪に障る、要所で軽率なプレーをした、等々誰もが経験した事があると思います。それを周りに出すのではなく、自分自身に「下手だなぁ」と言い聞かせ受け入れる事が全ての始まりとなります。怒るのなら、自分自身に対して。そしてその変化をセルフコントロールする事こそが、上達への早道です。