もっけ

もっけ


マンガ喫茶でたまたま読んだ。
自分が今まで知らなくって、なおかつ面白いと思える漫画に出会えた事に感謝。

ある田舎に住む静流と瑞生は霊感が強い姉妹。姉の静流は見鬼(人には見られない怪を見ることができる)で心優しく、妹は憑坐(怪に憑かれやすい)のクセに脳天気。怪と関わっていく姉妹の体験と心情、そして彼女たちを通じて怪の存在の深さと不思議さを堪能せよ。と言っても全然暗く重い話でないのでご安心あれ。

私は民俗学に詳しくないので分析・解説はできないが、主人公達のまわりで起こる小さな怪異を視る者、憑かれる者、祓う者の“勿怪”との関わりを描く日常妖怪譚。在り来たりな妖怪退治ものではなく、人以外のものとどう付き合っていくかを緩めの空気の中で表現していく。かなりツボです。漫画として表現する以上仕方ないことだが、ちょっとばかり訓戒的なシナリオが惜しい気もする。


三毛さんと護法童子に萌え。(使い方が違うかな)