スターシップ・トゥルーパーズ

昨夜見た映画について今更言うのも何なのですが。
良いのかなこれで?ロバート・A・ハインラインの宇宙の戦士が原作ですよねぇ。
ポール・ヴァーホーヴェンは好きな監督の一人なのですが、これはダメです。原作の主張がばっさりと無くなってしまっています。これじゃあ単なる「力による正義」を振りかざした映画に成り下がっています。
パワードスーツが出ない事は色んな意味で理解もできますが、ハインラインの「力無き正義は・・・」の下りを正反対に捕らえて脚本されてしまったかの如く、「虫なんかに負けてたまるか」といった敵性を見下した兵士達の健闘記でしかありません。きっとハインラインも草葉の陰でお泣きになっている事でしょう。
そういった原作好きの戯言を除いたとしても、ろくな装備もない機動歩兵達といい、サターン・アワード最優秀特殊効果賞を取ったフィル・ティペットのバグデザインといい、この映画は壊滅状態。続編*1があるそうですが、とても見る気にはなれませんでした。(噂には予算が十分の一以下で、続編とも言えない仕上がりだそうです。)
う〜ん、原作の名前を出さないで、オマージュとかなんとか言っておけば、もっと良い評価に繋がったんではないでしょうか。


因みに中国語題は「星艦戦将」。・・・まんまです(笑)